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留学体験談

【大学】Iさん

<留学体験記> Iさん 私はこうしてオーストラリアで看護師として働いています

Queensland University of TechnologyのBachelor of Nursing Graduate Entryコースを卒業し、ブリスベンの公立病院で看護師として働かれているIさんから、コースの内容や感想を送っていただきました。

Graduate Entryは、母国で大学学士号を取得している方が申請対象となるコースで、オーストラリアで看護師として新しいキャリアを積もう!と方向けのコー スです。
ご自分の思いを実現するべく、看護師として働き始めたIさんの体験記です。

QUT Bachelor of Nursing Graduate Entry 体験談

「英語で看護師の勉強をし、世界で困っている人の役に立つ人間になるぞ!」
と決意し日本で学校探しをインターネットで始め、たまたま検索エンジンを通して巡り合ったオーストラリア留学ウェブの迅速な協力もあってQUTが一番早く 返事(Offer letter)をくれたのでBachelor of Nursing Graduate Entryへ入学することを決めました。Graduate Entryのことは全く知らなかったので最初は通常コースの3年間勉強するつもりでしたが、日本での修士学位があれば2年で卒業できるというこということ を留学ウェブのスタッフから教えていただき、「大変そうだなー」と思いながらも、「まあ単位落として留年しても、もともと3年勉強するつもりだったからい いか」とポジティブに考え、いざGraduate Entryで入学!

Graduate Entryと通常Entryとの違い

Graduate Entryでは、通常コースの1年生で学習する内容がカットされていたり、凝縮されていたりします。例えば、Nursing Communicationといったタイトルの科目(Subject)は、Graduate Entry学生は学習しません。また、通常コースの学生が3科目に渡って勉強するAnatomy & Physiologyは、Graduate Entryでは1科目(Understanding Disease Concepts) に凝縮されています。なので特に1学期目は大変でした。

1学期目に取った他の科目は:
Health Alterations and Nursing 1 (病気に応じた看護の勉強)
Clinical Practice 1 (実習1)
Clinical Practice 2 (実習2)
でした。
本当はもうひとつMental Healthも取るようになっていたのですが、いきなり5科目はきつかったので、頼んで4科目にしてもらいました。その代わり、2学期目にMental Healthを取りました。この判断は正解でした。実際に多くの留学生はそうしていました。
また、上記の通りいきなり実習が2つ入っています。でも驚くことはありません。なぜなら実習は学期末テストの後から始まるため、多少の準備をする時間があ るからです。実習1と2は立て続けにあります。それぞれ2週間で合計4週間の実習です。実習で一番苦労したことは、コミュニケーションです。私はそれまで オーストラリアには興味がなく、文化にも詳しくなかったので、オーストラリアアクセントや生活習慣も無知でした。例えば患者が要求した朝食のシリアルの名 前がわからずからかわれたり、また簡単なことでもどうやって言えば通じるのか困ったりしました。

1学期目は課題にも苦労しました。通常の学生は既に1年間勉強して、「看護とは何をすることなのか」がわかっているのに、私たちGraduate Entry学生は、「Assessment, Plan, InterventionそしてEvaluationについての課題がいきなり出たけど、Assessmentってそもそも何を聞いているのかさっぱりわ からないよ!」
という感じです。私には看護のバックグラウンドはないので当然ですよね。しかし幸い講師陣もGraduate Entryの不利な点を承知しているので、Graduate Entry学生向けに詳しく説明してくれる機会を設けてくれたり、採点基準も緩やかにしてくれていたような気がします。

勉強時間

学校の授業は日本の大学に比べるとかなり授業時間が少ないと思います。日本の大学だったら毎日朝から夕方までほとんど授業が入っていますが、QUTは多い ときでも週4日で1日あたり2~6時間の授業時間です。もう少し詳しく説明しますと、通常は1科目あたりLecture週2時間とTutorial週1時 間が含まれており、4科目ならLecture週8時間+Tutorial週4時間=週12時間が実際にキャンパスで講師について勉強する時間です。それだ けでは到底足りないので、自分で図書館で勉強(予習、復習、課題)をしたり、私の場合は自宅でインターネットを駆使してできるだけ効率的に勉強していました。

課題 (Assignments)

課題は主にエッセイを書きます。問題に関する研究資料をインターネット上のメディカルジャーナルを検索することから始めます。インターネットやコンピュー ターの知識は必須です。課題は最大でも2000語で、100語あたり1参考文献が基準なので、2000語なら20以上のメディカルジャーナルを参考文献 (Reference)として参照することが求められます。読むことが終わると今度は書くことが始まります。私はもちろん英語でアカデミック論文を書くこ とは不慣れだったため、最初は1つの課題を実際にコンピューターでタイプし始めてから2000語終わるまで丸1週間かかりました。そのあと、英語がネイ ティブスピーカーの友人などに読んでもらい、よりスムーズな文章になるように手ほどきをしてもらったりしました。2学期目、3学期目と時間が経つにつれて 慣れてくると、3日くらいで書き終わるようになりました。少しずつ課題のパターンがわかってくるからです。

言葉の壁

英語について常に不安なのはどの学部を専攻しても同じだと思います。キャンパス内の授業では発言をする際や、プレゼンテーションをする際に、最初はとても 緊張し、不安でした。実習では、Buddy Nurse(その日一緒について指導してくれる看護師)や患者の言っていることがわからないことは日本人の私には当然のことでした。でも逃げてばかりいて はいけません。失敗は成功の元。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。常に謙虚に構え、人の役に立とうという態度を見せている限り、文句を言う人はいませ ん。オーストラリア人は外国人ナースに慣れていますし、寛容です。看護師不足なので慣れないと彼ら自身が困るという理由もあります。
それでも私は常に悩んでいました。やっぱり2年で卒業して看護師になっても役に立つのか?まずは準看護師の学校に行って言葉や習慣に慣れるべきか、などな ど。そこで1年が経ったとき、思い切って病院で看護助手としてアルバイトをすることにしました。

オーストラリアの学生ビザは週20時間まで就労が認められています。最初はNursing Staff Agency(看護師派遣会社)に看護助手として登録し、あちこちの病院で週に1日から2日だけの夜勤から始めました。なぜかとういと、夜勤中は患者はほ とんど寝ているので、コミュニケーションの壁に悩まされることも少ないだろうと考えたからです。生まれて初めて夜勤をした夜は緊張感と興奮が冷めませんで した。シフトが終わって早朝病院を出て家に帰る途中、「あー、全く新しい世界に来てしまったな。」と感無量だったのを今でも覚えています。私には病院とい う環境も日本にいるときは程遠い存在だったのです。しばらくしてから、今度はとある私立病院のリハビリ病棟で、専属の看護助手としての仕事を手に入れるこ とができました。午前勤務では主に患者のシャワー補助、ベッドメイキングや、トイレへのエスコート、食事の補助など。午後勤務は患者が寝るための準備や、 ナースコールをしている患者のところへ行って要求を聞き、看護師へ伝えたりする媒体となったり。忙しい正看護師たちの雑用を減らすため、常に動きっぱなし でしたが毎回新しい挑戦があり、楽しく充実していました。コミュニケーション能力も上達しました。日本でサラリーマン経験のある私は、最初は患者との接し 方になかなか慣れることができず、ちょっと「堅い人」でしたが、次第にオーストラリアの雰囲気がつかめるようになり、1年間の勤務が終わるころには「フレ ンドリーで役に立つ」ようになりました。これは就職活動や、卒業後に正看護師として出発する際に大きな自信となりました。

就職活動

就職活動は、基本的に日本と同じだと思います。最終学年の1学期目から、授業中に先生が就職活動についてちょくちょく話をし始めます。公立病院が私立病院 と比べて待遇がよく人気があります。待遇というのは、看護師:患者の比率や、給料面での税金対策などです。応募はインターネットでし、Emailで面接の 案内が送られてきました。病院によりますが、私の場合は集団面接(病院のロビーに各病棟からのブースがたてられていて、自分の興味ある病棟のブースで並ん で面接を待つ形)で、1人あたり5分程度で終わりました。後日結果発表がオンライン上でなされ、第一希望の病院と病棟での就職が決まりました。ブリスベン 市内の公立病院の内科病棟です。留学生は一般的に現地学生と比べて不利なのは仕方ないですが、それでも同期の留学生たちはみな揃ってほぼ希望通り就職でき ていたようです。

現在(2009年4月)、働き始めて2ヶ月が経ちました。慣れないことや知らないことばかりですが、新卒のためのサポートがとても充実しており、安心して働くことができてい ます。言葉の壁は日々感じます。それでも初めての病院実習の時に比べれば大きく成長したことに気がつきます。とにかく人事を尽くして天命を待つしかありま せん。「世界で困っている人の役に立つ人間になるぞ!」という目標に日々近づいていることに感謝です。

余談ですが、つい最近永住権の申請をしました。看護師について簡単に説明しますと、現在の法律ではオーストラリアで2年以上勉強した外国人 は、卒業して6ヶ月以内なら永住権を申請する資格があります。最初オーストラリアに来たときは永住権のことなど考えてもいませんでしたが、就労ビザよりも 何かとメリットが多いので幸運なことです。

オーストラリア留学ウェブのみなさんへ

最後になりますが、オーストラリア留学ウェブと巡り合ったことに感謝しています。迅速かつ丁寧なメールでの対応や、質問したことだけでなくそれ以外の役に 立つ情報も提供していただき、スムーズなオーストラリアでの大学生生活を始めることができました。費用が全くかからないのにこれだけのサービスを受けられ たのは信じられません。もしオーストラリアへ留学を考えている方が私の体験談を読んでおられるなら、まずはオーストラリア留学ウェブへ相談することをお勧めします。
正直に言ってオーストラリアは日本とはサービス精神の感覚が全く違います。直接メールをしてもなかなか返事が戻ってこないことや、電話をしても保留で10 分以上待たされることは日常茶飯事。留学ウェブのスタッフの皆さんは、私の数多くの質問に答えるため各機関に電話をし、その度に長いこと待たされたんじゃ ないでしょうか?本当にありがとうございました!