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留学体験談

【語学学校・大学】 マミさん

<留学体験談> マミさん アデレードで看護師として活躍中のマミさん

マミさん 20代女性、 卒業後の体験記  
職業(留学前):看護師

英語力がほぼ0の状態で渡豪されたマミさん。正看護師としてオーストラリアで登録をするため、猛勉強をされて2年半でテストの合格点を獲得され、無事に正看護師になられました。永住権も獲得され、今はアデレードの病院で活躍されています。今日はそんな自分の夢を叶えられたマミさんのサクセスストーリーをご紹介します。

オーストラリアでの勉強

語学学校: IELI 進学英語コース

大学: フリンダース大学 Bachelor of Nursing

来豪前の経歴の概略

日本で看護師として働き始めたのがちょうど30歳になった時でした。新人1年目からICU(集中治療室)で勤務し、その後CCU (冠疾患集中治療室)などでも勤務し、様々な知識と技術を習いました。述べ10年という日本での看護師歴の中で東日本大震災や尼崎JR事故などを経験。いま思えば、東日本大震災の際、医療派遣チームとして現地で活動させてもらった事がきっかけで、将来の自分の人生感が変わったと思います。

来豪してから今までの経緯の概略

 オーストラリアのアデレードに留学してきたのが2015年3月でした。ほとんど英語ができなかったので、シーエデュケーションのオーストラリア留学ウェブチームのスタッフにお手伝いしていただき、フリンダース大学附属の語学学校に入学し、まずはがむしゃらに英語を勉強しました。超ビギナークラスから始め、11ヶ月の語学学校生活を経て、ギリギリ大学の看護コースがスタートする1週間前に大学進学への許可をいただきました。

日本で看護師としての経験がある為、フリンダース大学では1年過程の単位変換コースに入学し、オーストラリアで看護師になるために必要な単位だけを勉強し、2017年3月に無事看護学士コースを終了。

大学在学中に実習先であった透析センターで2016年11月からバイトとして(まだ正看護師ではなかった為)、透析テクニシャンというポジションで働き始めました。大学卒業後は永住権の申請準備のために1年間ビジネスの学校に行き、ここではディプロマ単位を取得。

フリンダース大学在学中からOETを受験していましたが、4度目の正直で合格点を取れたのが2017年8月。翌月の9月にはオーストラリアでの正看護師としての登録が終了し、透析センターで正看護師のポジションで働き始めました。今はフルタイムで働いています。

最終目標であった記念すべき永住権がおりたのが2018年12月。晴れてオーストラリア永住権保持者となりました。今は透析看護師としてさらにステップアップするために腎臓看護師の勉強を始めています。

オーストラリアを選んだきっかけ

留学と海外移住を考え始めた頃はアメリカばかりを調べていました。しかし、アメリカでは学生はバイトが出来ない事、移民がとても難しい事を知り、学生でもバイトが出来る事、移民の受け入れ需要がまだある事(特に看護師)からオーストラリアにたどり着きました。

ニュージーランドも候補でしたが、ニュージーランドの看護師ライセンスではオーストラリアで働けない事を知り、ニュージーランドは諦めました。アデレードは留学を考えるまでは1度も聞いた事のない街でしたが、シーエデュケーションともう1人の知り合いにフリンダース大学を勧められ、そこに決めました。

留学を決意するまで、決意してから渡航まで、などの間で思い出に残るエピソード

留学を考え出した頃はまさか現実に出来るとは全く予想していませんでした。ただ、性格上思い立ったらやらないと気が済まない性格のため、語学学校をパス出来なかったら潔く諦めて帰国するつもりでした。留学のためにと派遣看護師で働いた地元の病院が予想以上に居心地が良く、たった1年しか働いていないのにとても名残惜しかったのを覚えています。

留学を思い立って実際に来豪するまでの期間

実際に決意をしてからは1年とちょっとでした。最後の1年間はお金を貯めるために、派遣看護師として地元の病院のICUで勤務しました。

来豪当時の英語レベル

留学に備えてIELTSを受けてくださいと言われ、2週間必死に勉強した結果がoverall 4.5 でした。最初の1ヶ月はホームステイをしましたが全く会話が分からず、ホストファミリーが口論しているのを勝手に自分のせいだと思い込み泣いた日もありました。

語学学校でも授業についていけず、今日のホームワークが何かさえ分からず、聞く事も出来なかったのを覚えています。リスニングのクラスでは最初の振り分けテストで偶然にも勘が当たったのか、ハイレベルのクラスに配属させられ、全くわからずクラスを変えてもらうという経験もしました。とにかく理解できない、伝えられないの連続で苦痛でしかありませんでした。

現在の英語レベル

OETに焦点を絞って勉強を始めてからはIELTSは受けていませんが、留学して2年半後にOETでスコアall B(IELTS 7.0~7.5レベル)を取得し、パスしました。日常会話に困る事はもちろんほとんどなくなりましたが、まだ冗談やスラングは理解に苦しみます。

働き始めた頃は常に120%の集中力でないと聞き逃したりしていたのが、今は自然に遠くの方で先輩たちが会話している内容も、完全ではないですが理解出来るようになりました。

電話対応は今も一番苦手ですが、失敗する回数は確実に減り、大体は自分で解決できるようになっていると思います。患者様との会話で、「イェス」「ノー」で切り抜けていた最初の頃に比べると、私の返答に対して「確かに!」などといわれる事が増えてきて、会話のキャッチボールが出来ているなと実感する回数が確実に増えました。

フリンダース大学の看護コースについて、感想や思い出に残るエピソードなど

とにかくインターナショナルの学生が多いと言うのが印象です。フリンダース大学の看護コースは学期ごとの試験はなく、科目ごとにエッセイなどの課題があり、ただひたすらエッセイに追われていました。

2回目の実習がキャンセルされ卒業式が延期になり、式までに学生ビザが切れてしまうという問題に遭遇しました。何度も大学側と交渉しましたが、実習施設が足りないとの理由で納得いかないままだった覚えがあります。今となっては結果オーライですが、その時は少し大学に対して不信感を持ちました。でもオースラリアでは良くあることと言う意見があったのも事実です。

就職活動について

私は本当にラッキーでまともに就職活動をせず仕事に就くことができました。在学中に2回の病院実習があり、初めての実習先が今の透析センターでした。

ほとんどの友達がフリンダース大学病院に実習に行くのに、どうして私だけ地域の透析センターなの?と落ち込みましたが、「透析はとても技術と知識を要する仕事だから就職に有利よ!」と実習先の教育担当者に言われたのが実習初日。2ヶ月の実習が終わる頃にはスタッフの方々やマネージャーに気に入っていただき、戻っておいでと声をかけていただきました。

2回目の実習がキャンセルされてしまったことをキッカケに、直接マネージャーにメールをしてすぐにバイトとして雇って頂けました。2ヶ月の実習期間から経験者として認定していただき、面接も面接というよりは数点の確認事項を確認するだけでした。その後は学生として週に20時間ペースできっちり勤務に入れていただき、今は正職員としてフルタイムで働かせてもらっています。とても素敵で働きやすい職場です。

留学を考えている人へメッセージやアドバイス

「夢は叶うんだ」と私は身をもって体験しました。ちゃんと頑張れば不可能も可能に出来るんだとも実感しました。

実際、どれだけの人が本当に私が永住権を取れると、オーストラリアに来る前に信じていたでしょうか。ただ、文面だけ見れば簡単で順風満帆に見えるかもしれない留学生活ですが、本当につらい事もたくさんありました。それなりに覚悟を決めて来たはずなのに何度もホームシックになり、目標・目的を見失ったこともあります。

たくさんの出会いもあれば、辛い別れも経験しました。英語が通じず、試験にパス出来ず落ち込み、日本にいる母や友人に何度も泣いて電話もしました。しかし、素敵で協力的なホストファミリーや友人、職場の先輩達に囲まれ、励まされ、周りのサポートがあったからこそここまで来ることが出来たんだと思います。

これから留学を考えている方も希望と実際の現実に辛くなることがあるかもしれません。ですが、人との繋がりをどうか大事にしてください。そして、落ち込んでも、自信をなくしても、一晩中泣いても、とにかく少しでも前に進めば道は開けると信じて頑張って下さい。達成した時、夢が叶った時、全てが報われます、きっと。

マミさんからのメッセージ

オーストラリアは本当にステキな国です。自然豊かで人もおおらか。特にアデレードは海も山も街もだいたい30分程度で車で行けます。毎週、海に行ったり、山にハイキングに行ったり、日本では考えられないほどアクティブになり、今とても充実しています。

残業なんてありません。咳をして職場に行ったら逆に怒られます。病欠をしたことを次の日に謝ったら、「なんで謝るの?」ときかれます。日本とは正反対の環境、だけど看護師は皆とても知識豊富だし、新人1年目からバリバリ現場で活躍しています。

ホリデーは1年間に5週間もらえ、取らないと取りなさいと言われます。アデレードはワインが有名なので、毎年クリスマスには職場の皆でワイナリーへ行ったりして本当に素晴らしいと環境だと思っています。

たまに日本が恋しくなる時もあるけれど、行き来しながら自分の人生楽しく生きて行けたらいいなと思っています。私のサクセスストーリーが少しでも皆様のお役に立つと嬉しいです。

※OET(Occupational English Test)英語力を測るテストのひとつです。
※CCU (冠疾患集中治療室)狭心症や心筋梗塞など心臓血管系の重症患者を対象とする特殊な集中治療室
※透析センター 腎臓の働きの一部を人工的に補う治療を行う病院